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148名の子供たちと出会って 
文:吉田幸二

こどもフェスティバルでの「子供釣り堀&釣り教室」開催リポート
文:吉田幸二

NPO水辺基盤協会では水辺の清掃活動と同時に、
各地で開催されるイベントに赴き、釣り教室を開催しています。
それは、魚釣りを通じて水辺環境のあり方や、
接し方を知って欲しいからです。

魚釣りをする人の誰もが、
ゴミのない美しい水辺での釣りを望んでいることでしょう。
しかし、実際には水辺はゴミで溢れ、年々荒廃しています。
それでも水中の住人たちは不平不満を言わずに、
人間の出したゴミを利用して産卵したり、子供たちを育み、
懸命に生き延びようとしています。

発泡スチロールやレジ袋に産みつけられた卵は、
岸に流されそのまま残され干涸らびます。
水草であればこんな始末にはならなかったのに・・・・・・。

オイルや整髪料などの空き缶から流れ出た化学物質は、
親魚だけではなく、稚魚たちの肝臓にも襲いかかります。
肝障害で死んでいく魚や後遺症を残して生き延びる魚など、
見たいとは思いません。

私たちのちょっとした過ちが、自然環境に大きな影響を与えます。
一つぐらい良いだろう、オレだけならいいだろう、
その集合体が幹線道路で見られる弁当カスの投げ捨てや、
人気のない場所に投棄される粗大ゴミなどの山盛りです。

人間は自らの手で無駄に税金を使っている事実を、
しっかりと確認し、それを戒め慎み、
二度と過ちを犯さないようにするべきです。

しかし、何の見返りもない現状で、
それを大衆に望むのは無理だと言えるでしょう。
そこで、魚釣りを通じて自然に触れて貰い、
自然の中での楽しみ方を知って貰うのです。
楽しみ方や面白さが判ると、水辺を守ることの意義も判ります。
動植物が元気に暮らす水辺であれば、
魚たちとのふれあいの一つである魚釣りを
たっぷり楽しめるからです。

魚釣りを存続させるには、魚を守らなければなりません
魚を守るには、先ずは水中に投棄されたゴミを取り除くことです。
魚や甲殻類など、水中の生物たちの身体を蝕む化学物質ゴミを、
しっかり拾い上げ、きちんと処理することです。

そんな考えから当協会では、
老若男女を問わず様々な形態の釣り教室と、
水辺のゴミ拾いを行っています。
今回は土浦市の国民宿舎「水郷」の要請を受けて、
5月7日(日)に5m×2m×0.8mのプールを使用し、
この中に千匹の霞ヶ浦の魚を投入し、子供釣り堀を開催しました。

当日は雨天にもかかわらず、148名の参加者がありました。
スタッフの吉田幸二、堤 定一、横山鉄夫、藤野佳織、松村 寛、
竹川正孝、福平宏将、金澤一嘉、吉田圭子、竹川浩美、吉田 杏、
下妻勇一、布川昭男、矢口悟司の14名が、
手分けして指導に当たりました。

始めて釣りをする子も、数回目の子も、
誰もがみんな、魚を釣り上げると一様に笑顔になります。
それはとびっきりの笑顔です。
生き物が教えてくれる喜びです。

魚に触るときは、手を水で濡らしてからだよ。
小さいハリの時はね、アカムシの胴体を刺すようにするんだよ。
ウキがピクピクと動いたら竿を上げるんだよ。
餌をよく見てね、色が変わっていたら取り替えるんだよ。
ダメダメ、人の方にまで竿を出しちゃ。
ハリはどこにでも刺さるので、危ないから振り回しちゃ駄目だよ。
ウキ下をね、伸ばしたり縮めたりして魚の前に餌が行くようにね。
大きい小さいよりも、釣れたことが凄いことなんだよ。

スタッフたちは子供たちの目線で会話を交わします。
それにしても、いい子たちばかり。
悪ガキはすっかりいなくなりました。
以前は必ず悪ガキがいて、言うことを聞かなかったり、
竿先で水面を叩いたりなど、怒られ願望の子供がいたものでしたが、
ここ数年、トンとみません。
それだけ子供たちに元気がなくなったと言うことでしょうか?

でも、魚釣りをした子供たちは、元気になったようです。
魚の命のパワーを分けて貰ったせいでしょうか。
雨にもかかわらず、参加してくれた子供たちに感謝です。
そして、当日、お手伝いに来てくださったスタッフの皆さんに、
どうもありがとう。

さて、次回は7月17日(月)の海の日に開催される
「泳げる霞ヶ浦市民フェスティバル」です。
「霞ヶ浦水辺ふれあい事業」の一環で「魚とのふれあい」を行います。
今回同様、プールに入れた霞ヶ浦の在住の魚たちと、
釣り堀形式でふれあってもらいます。
手に竿、竿の先に糸、糸の先のハリ、そしてハリにつけた餌を通じて、
魚たちの命を感じて貰います。

次回は今回以上の人出が予想されますので、
2000匹の霞ヶ浦の魚の確保が求められます。
前日の16日は勿論のこと、17日以前の一週間は魚集めに奔走しますので、
時間と労力の無償協力をお願いします。

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コメント

小物釣りが得意なので、次回の7月には手伝いに行きます。ところで、ヘラブナでもいいんでしょ?

山本貞雄様

コメント、ありがとうございます。
特定外来生物被害防止法に触れていない魚種であれば、問題ありません。
是非、お手伝いいけただけたらと思います。
子供たちの生き生きとした姿を見るたびに、素晴らしいエネルギーを得られます。
魚集めだけでなく、イベント当日もお気軽にお越しください。

今後も水辺基盤協会の活動にご理解とご協力をお願いいたします。